コンパートメント症候群とは
コンパートメント症候群とは、骨・筋膜・骨間膜・筋間中隔などに囲まれた筋区画（コンパートメント）が外傷などにより区画内圧が上昇し、組織の血流障害や機能障害を引き起こす下腿・前腕に多い疾患です。
原因
急性型
- 骨折・脱臼
- 打撲・筋挫傷
- 熱傷
- 手術
- 咬傷
- 長時間の締め付け・圧迫（ギプス等）
慢性型
- 運動による筋の過負荷
- 血管障害
- 神経障害
症状
主に急性型の症状
- 腫れ
- 激しい痛み（他動的ストレッチ痛）
- しびれ・感覚障害
- 脈拍の弱まり
- 筋力低下・麻痺
- 皮膚の色調変化
※痛みが見た目以上に強く、時間が経つにつれて“急激な痛み“が増加する場合は緊急手術をする必要があります
治療法
急性型で症状に当てはまる場合は直ちに救急外来へ！
慢性型では炎症を抑え、再発防ぐコンディショニングを！
コンパートメント症候群は、急性型で症状（虚血）が進行すると筋肉が壊死し、横紋筋融解症や感染症などの合併症により重症化する可能性があります。状態を確認しながら危険と判断したらすぐに救急医療機関へ受診してください。
慢性型で症状が軽度の場合は保存療法で運動中止・制限しながら、ふくらはぎ〜足周りの筋緊張の緩和・ストレッチや患部に対しての物理療法などで炎症と疼痛を軽減させていきます。同時にリハビリを行い、筋力強化・柔軟性向上などを目標に、再発しないような身体づくり目指していきます。また、ウォーミングアップやクールダウン（アイシング）など日常生活でできるセルフケアも重要になってきます。
保存療法・リハビリテーション
- 下肢スポーツマッサージ
- 冷罨法（アイシング処置）
- アスレティックリハビリテーション
- 膝・足関節モビライゼーション・マニュピレーション
- 鍼灸治療
- テーピング
- 干渉波・ハイボルテージ・超音波
- EMS
-
コレクティブエクササイズ
