脊椎・胸腰椎圧迫骨折とは

脊椎圧迫骨折とは、背骨(脊椎)を構成する椎体という骨が、外力によって押しつぶされるように骨折した状態です。特に骨粗鬆症で骨が脆くなっている高齢者に多く見られます。
好発部位が胸椎と腰椎の移行部に多いため、“胸/腰椎圧迫骨折“とも言います。
原因
外傷(けが)
転倒、転落、交通事故など、強い力が脊椎にかかることで起こります。特に、尻もちをつくような転倒で骨折が誘発されます。
骨粗鬆症
骨密度が低下し、骨が脆くなることで、わずかな外力でも骨折しやすくなります。
病的骨折
がんの骨転移や骨腫瘍など、病気によって骨が弱くなり、骨折することがあります。
症状
- 背〜腰の痛み
- 脊骨の圧痛
- 動作時痛
- 深呼吸・咳での痛み
- 骨折による変形
- 背中が丸くなる
- 腰下肢のだるさ
- 神経症状
- 身長が低くなる
症状の現れ方や程度は、骨折部位・原因・年齢などによって異なり、稀に脊髄障害(尿失禁など)も誘発されます。
骨粗鬆症や骨密度が低下している場合は軽微な外力で骨折することがあり、痛みが軽度なこともあります。
また、症状がなくても骨折している場合もあり、慢性化した際には偽関節になる可能性があります。
偽関節とは?
偽関節は骨折部がしっかり治らずに骨癒合が終了してしまうことです。
骨折部が硬化して、名前の通り関節のようになってしまいます。
一般的には、6ヶ月以上経過して骨折の固有症状である異常可動性が明確な場合に偽関節と判断されます。
固定をしていなかったり、捻挫と誤診されてそのまま放置していたりすると、偽関節を発症してしまう確率は高まります。
治療法
原因や症状によって治療を選択、
早期回復を目指します!
脊椎圧迫骨折の治療法は、骨折の原因・程度・年齢や症状などを考慮して選択されます。
骨折部の転位(ずれ)が少ない場合は、コルセット等での固定を中心に保存療法を行います。
転位が大きい場合や神経・血管が巻き込まれている可能性が高い場合は整形外科にて手術や入院を選択することがあるため、近隣の整形外科へ紹介して治療を併用していきます。
当院では骨折部に対しては固定・安静・冷却を行い、日常生活でも痛みを抑えられるように努めます。
経過次第では物理療法・鍼灸治療と並行してリハビリテーションを施行し、骨の再生・疼痛緩和と筋緊張の除去、関節の可動域拡大を目的として治癒を促します。
当院では症状の経過次第で、疼痛緩和と筋緊張の除去・関節の可動域拡大を目的としてスポーツマッサージや鍼灸治療を施行します。
- 上半身スポーツマッサージ
- 関節モビライゼーション
- 脊柱マニュピレーション
- 鍼灸治療
- 罨法(アイシング・ホットパック)
物理療法で患部を刺激をすることで治癒力を促進し、早期回復を目指す治療を施行します。
超音波治療
微弱な超音波によって骨に微細振動を照射し骨癒合を促進します
マイクロカレント(微弱電流波)
生体内に流れる電流と同様の微弱電流を人工的に流すことで細胞組織の修復を行います
リハビリテーションでは、日常生活の復帰を目指すメディカルリハビリテーションだけでなく運動(競技)復帰を目指すアスレティックリハビリテーションも行います。
- 脊柱周囲の可動域訓練
- 体幹筋力トレーニング
- 胸・腰椎骨盤股関節複合体のトレーニング
- 日常生活動作の獲得
- 競技別トレーニング
コレクティブエクササイズ