足根管症候群 - 足首の痛みに対する原因と症状・治療法について - タカバンスポーツ整骨院/鍼灸院

足根管症候群とは

足根管とは足首の内側にある骨と屈筋支帯により形成されるトンネルで、筋肉や腱・神経・血管などが通っています。

この足根管で、何らかの影響により神経（脛骨神経）が圧迫されると、足首後方から足底にかけて痛みや感覚障害が生じ、足根管症候群と呼ばれる神経障害を発症します。

外傷

足首の捻挫や骨折などが原因で、足根管内の組織が損傷して神経を圧迫することがあります。

足部の構造的異常（アライメント不良）

扁平足や外反母趾・足関節の変形などの影響で足根管が狭くなり、症状が誘発されます。

腫瘍

足根管内に腫瘍（ガングリオンなど）ができると、神経を圧迫することがあります。

炎症

腱鞘炎や関節リウマチ・痛風などにより、足根管内の組織が炎症を起こして神経を圧迫することがあります。

その他の要因

肥満や長時間の立ち仕事などの生活習慣や、糖尿病・甲状腺機能低下症などの疾患が原因となり、足根管症候群のリスクを高める可能性があります。

足根管症候群の主な症状は、足の裏から足の指にかけての痛みやしびれです。また、長時間の立ちっぱなし、歩行やスポーツで症状が増減します。

原因を追求して、治療を進めていきます

長期的な痛みには運動療法とインソールの検討を！

足根管症候群は様々な病態により発症するので、原因を追求して治療を進めていきます。

外傷や炎症に対しては患部の安静・固定やアイシング、並行して疼痛緩和・血液循環の促進と筋緊張の除去・可動域改善を目的とし、徒手療法や物理療法・鍼灸治療を施行していきます。

足部の機能的異常が原因である場合には、運動療法（コレクティブエクササイズ）やインソール療法を取り入れることで日常生活における予防や改善を目指していきます。

また、足根管部の負荷を下げるように日常生活指導やセルフケア、運動中の痛みに対しても、テーピングやサポーターを処方して痛みを抑制させます。

急激な痛み・症状の軽減など経過次第で、日常生活動作に合わせた無理のない範囲の運動療法を積極的に行っていきます。

当院ではコレクティブエクササイズを取り入れ、体幹〜下肢・足関節の筋力強化と柔軟性・安定性・バランス力向上及び腰椎骨盤−股関節複合体（LPHC）の機能向上を目指していきます。

スポーツをしている方には、足根管症候群の原因をスクリーニングし、身体機能や柔軟性を分析して必要な最適動作の獲得を目標とします。

種目や競技日程・運動習慣や年齢などを考慮してゴールを設定し、それに必要な運動療法を行います。

足根管症候群の原因となる各部位、特に足関節のアライメント不良・スポーツ時のパフォーマンス不良がある場合にはフィジカル機能に対しての修正が必要になります。

インソール療法・コレクティブエクササイズは、効率的な統合運動能力の獲得を目指し、痛みの改善とパフォーマンス向上に効果があります。

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