アキレス腱炎・周囲炎とは
アキレス腱炎はふくらはぎの筋肉と踵骨との間にある結合組織、腱における損傷を特徴とした疾患です。 またアキレス腱を包むパラテノンという腱上膜や腱の奥にある脂肪組織にも炎症を起こすことがあります。この症状はランナーの人に最も頻繁に認められ、特に急激に負荷が強くなった時に発症することが多いです。 また、ランナーだけでなく中年のスポーツ愛好家(テニスやバスケットボール)の方にも多く見られます。
原因
オーバーユース
陸上競技・球技などのスポーツにより、アキレス腱に繰り返しかかる負荷によって負傷します。アキレス腱はランニング時には体重の10倍近くの負荷がかかると言われています。その上で急激な運動や合わない靴、扁平足や下腿三頭筋の柔軟性低下といった足関節周囲の問題も影響されていきます。
症状
- アキレス腱の痛み・圧痛
- 炎症所見(熱感・腫脹)
- 運動時やジャンプ動作の痛み
- アキレス腱周囲の肥厚・癒着
パラテノン(腱周膜)や脂肪組織に炎症が生じ、肥厚したり癒着することで痛みを引き起こします。特徴的な症状としては運動時にアキレス腱に痛みが生じたり、圧痛があります。状態が悪化すると運動後にも痛みが持続します。
治療法
症状が軽度であれば、運動強度を調整しながら治療を行っていきます!
アキレス腱炎・周囲炎は基本的に保存療法であり、運動中止・制限しながら、足関節〜膝関節周囲の筋緊張の緩和・ストレッチや患部に対しての物理療法などで炎症と疼痛を軽減させていきます。
しかし、膝や足のアライメント不良・スポーツ時のパフォーマンス不良がある場合にはフィジカル機能に対しての修正が必要になり、効率的な統合運動能力の獲得を目指します。
▶︎パフォーマンス不良に対してのコレクティブエクササイズ
について
保存療法・リハビリテーション
- 下肢スポーツマッサージ
- 足関節モビライゼーション
- マニュピレーション
- 冷罨法(アイシング処置)
- 超音波治療
- アスレティックリハビリテーション
- 鍼灸治療
- テーピング
- 干渉波・ハイボルテージ
- 微弱電流波
- EMS
コレクティブエクササイズ
インソール療法