頚肩腕症候群とは
首・肩・腕の張りや痛み、上腕から前腕にかけての疲労感や脱力感、手指のしびれなどの症状を総称して頚肩腕症候群と呼びます。 腕神経叢という腕の神経が胸郭の出口で圧迫・牽引されることで首・肩・腕の痛みや痺れを引き起こします。長時間のPC作業や姿勢の悪さが原因で発症することが多いです。
原因
症状
上肢の痛み・しびれ・だるさなどが主な症状となり、肩や肩甲骨周辺・背部のこりや痛みを伴います。これらの症状に加えて頭痛やめまい・不眠や全身倦怠感など不定愁訴や自律神経の障害を伴うものもあります。
- 頚背部痛
- 頚背部〜上肢の痛み・しびれ
- 運動時痛
- 上肢筋力低下・脱力感
- 倦怠感・吐き気
- 頭痛・めまい・耳鳴り
- 眼精疲労
- 知覚感覚鈍麻・消失
- 不眠など
治療法
頚背部〜上肢の筋緊張の緩和・疼痛・しびれ緩和を目指し、
積極的に運動療法も取り入れていきます!
首〜腕のこりや痛みに対しては疼痛緩和・血液循環の促進と筋緊張の除去・可動域改善を目的とし、徒手療法や物理療法・鍼灸治療を施行していきます。特に圧迫を起こしている原因の筋肉に対しての施術を行い、腕神経に鍼治療を行う場合もあります。
姿勢に問題がある場合は、運動療法(コレクティブエクササイズ)を取り入れることで日常生活における予防や改善を目指していきます。
また、頚部への負荷を下げるように日常生活指導やセルフケア、運動中の痛みに対しても、テーピングやサポーターを処方して痛みを抑制させます。
- 頚背部〜上肢スポーツマッサージ
- 脊柱マニュピレーション
- 関節モビライゼーション
- 罨法(冷・温熱刺激)
- 超音波治療
- 鍼灸治療
- ストレッチ
- 干渉波・ハイボルテージ・EMS
- マイクロカレント(微弱電流波)
- スーパーライザー
- 包帯・テーピング
- サポーター
インソール療法
急激な痛み・症状の軽減など経過次第で、日常生活動作に合わせた無理のない範囲の運動療法を行っていきます。
当院ではコレクティブエクササイズを取り入れ、頚部〜肩甲胸郭・体幹〜上肢の筋力強化と柔軟性・安定性・バランス力向上及び腰椎骨盤−股関節複合体(LPHC)の機能向上を目指していきます。
スポーツをしている方には、頚部痛の原因をスクリーニングし、身体機能や柔軟性を分析して必要な最適動作の獲得を目標とします。
種目や競技日程・運動習慣や年齢などを考慮してゴールを設定し、それに必要な運動療法を行います。
- アスレティックリハビリテーション
- 腰椎骨盤−股関節複合体(LPHC)機能の向上
- LPHC柔軟性・安定性向上
- 頚部−上肢−体幹−下肢筋力・協調性強化
- 筋バランス向上
- 競技動作に対しての身体操作訓練
コレクティブエクササイズ
頚部痛の原因となる各部位のアライメント不良・スポーツ時のパフォーマンス不良がある場合にはフィジカル機能に対しての修正が必要になります。
インソール療法・コレクティブエクササイズは、効率的な統合運動能力の獲得を目指し、痛みの改善とパフォーマンス向上に効果があります。
↑こんな選手には効果的!
- バランスが悪く転倒しやすい
- 足の裏が扁平足
- 足の趾(ゆび)が曲がらない
- 膝が内側・外側に向いている
- 踵の他にも痛みがある
- ふくらはぎが張りやすい