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ぎっくり腰(急性腰痛)

ぎっくり腰とは

急性腰痛(突然痛みが走る腰痛)の総称で運動時はもちろん、不意に襲われる(重い物を持ち上げた拍子、くしゃみをした時、下に落ちた物を拾おうとした時、少しお辞儀をしただけなど)痛みで明確な原因はありません。症状も様々で、筋肉を痛めてしまう場合と関節を痛めてしまう場合があります。

原因

欧米では「魔女の一撃」とも呼ばれ、急に襲われる急性腰痛の総称です。明らかな原因はなく、多くは中腰で腰部を支点にして過負荷がかかった場合に発生します。

筋・筋膜性腰痛

臨床的には「腰痛症」とも称される、基質的な障害が認められない腰痛です。痛みは筋肉やそれを包む筋膜で特に脊柱起立筋群(背筋)の筋緊張が強いのが特徴です。

  • オーバーユースによる筋疲労
  • 腰部のコンパートメント内圧上昇
  • 腹筋群の相対的な筋力低下
  • 骨盤可動性の欠如

椎間関節性腰痛

一般的には腰部〜大腿部の痛みはあるが神経学的異常所見がなく、背屈で痛みが増強する腰痛に用いられます。関節には靭帯や関節包など多くの組織があり、その受容器(痛みを感じるセンサー)に刺激や炎症が起きて痛みを発生させます。

  • 関節の過剰運動
  • アライメント不良
  • 関節を支える体幹部筋力低下
  • 骨盤可動性の欠如

症状

腰部に強い痛みを感じ運動や歩行、体位変換も困難で動けなくなってしまう方や、特定の運動時のみ痛みを感じる方、代償動作によって全体的に痛みを感じる方など症状は程度によって様々です。

  • 前屈・後屈で痛みがある
  • 熱感
  • 運動開始時の痛み
  • 歩行困難
  • 圧痛

治療法

急性期には炎症によって熱感がある場合があるためアイシングやコルセットなどで固定を行います。原因となる筋肉の緊張緩和や疼痛緩和を行い、徐々に骨盤の分離・協調運動を行えるように治療していきます。

疼痛緩和と筋緊張の除去、炎症の抑制を目的に徒手療法や鍼灸治療・物理療法を行います。特に急性期には鍼灸治療を行うことで疼痛緩和に効果があります。

  • 腰部〜大腿部スポーツマッサージ
  • 骨盤マニュピレーション
  • 鍼灸治療
  • 干渉波・ハイボルテージ・EMS
  • マイクロカレント(微弱電流波)
  • 罨法(アイシング・ホットパック)
  • 超音波治療
骨盤マニュピレーション
パルス療法

痛みが強く、安静が必要な場合はコルセットやテーピングを処方して腰部の負荷を軽減します。特にコルセットを使用する場合は骨盤を締めて腹圧を安定させることがポイントです。

  • コルセット
  • サラシ固定
  • テーピング

アライメント不良・スポーツ時のパフォーマンス不良がある場合にはフィジカル機能に対しての修正が必要になり、効率的な統合運動能力の獲得を目指します。

▶︎アライメント不良に対してのインソール療法について

▶︎パフォーマンス不良に対してのコレクティブエクササイズについて

治療実績

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