ストレートネックとは
ストレートネックとは、首の骨(頚椎)がまっすぐな状態になっていることです。本来、首の骨には緩やかなカーブがあり、それが頭の重さを支える役割を果たしています。しかし、さまざまな要因で頚椎のカーブが失われ、ストレートネックになってしまいます。
原因
- うつむきの姿勢
- パソコンやスマートフォンの使用頻度が多い
- 長時間のデスクワークや運転など
- ある一定の動きが多いスポーツなど
症状
- 首や肩・上肢の痛み
- 頭痛・めまい
- 耳鳴り・吐き気
- 視力障害・眼精疲労
- 不眠
- 集中力の低下
- 自律神経障害
- 頚椎ヘルニア等の疾患
治療法
日常生活でのセルフケアは必須!
ストレートネックの人は頚椎の湾曲が少ない為、頭部の重さによる負荷が過度になり、首〜背中にかけての筋肉にストレスが加わります。
その影響で、硬くなった筋肉の中を走行する血管や神経は圧迫され、頭頚部痛や倦怠感・肩こりなどの症状が出現します。
頚椎のニュートラルポジションを阻害している筋緊張の緩和、血液循環の促進を目的として徒手療法や鍼灸治療・物理療法を行います。
さらに運動療法により、筋肉の機能不全(運動不足)の解消で、日常生活における予防や改善を目指していきます。
- 頚背部〜上肢スポーツマッサージ
- 脊柱マニュピレーション
- 関節モビライゼーション
- 罨法(冷・温熱刺激)
- 超音波治療
- 鍼灸治療
- ストレッチ
- 干渉波・ハイボルテージ・EMS
- マイクロカレント(微弱電流波)
- スーパーライザー
- 包帯・テーピング
- サポーター
インソール療法
当院ではコレクティブエクササイズを取り入れ、頚部〜肩甲胸郭・体幹〜上肢の筋力強化と柔軟性・安定性・バランス力向上及び腰椎骨盤−股関節複合体(LPHC)の機能向上を目指していきます。
スポーツをしている方には、ストレートネックの原因をスクリーニングし、身体機能や柔軟性を分析して必要な最適動作の獲得を目標とします。
種目や競技日程・運動習慣や年齢などを考慮してゴールを設定し、それに必要な運動療法を行います。
- アスレティックリハビリテーション
- 腰椎骨盤−股関節複合体(LPHC)機能の向上
- LPHC柔軟性・安定性向上
- 頚部−上肢−体幹−下肢筋力・協調性強化
- 筋バランス向上
- 競技動作に対しての身体操作訓練
コレクティブエクササイズ
ストレートネック(姿勢不良)の原因となる各部位のアライメント不良・スポーツ時のパフォーマンス不良がある場合にはフィジカル機能に対しての修正が必要になります。
インソール療法・コレクティブエクササイズは、効率的な統合運動能力の獲得を目指し、痛みの改善とパフォーマンス向上に効果があります。
↑こんな選手には効果的!
- バランスが悪く転倒しやすい
- 足の裏が扁平足
- 足の趾(ゆび)が曲がらない
- 膝が内側・外側に向いている
- 踵の他にも痛みがある
- ふくらはぎが張りやすい