「友人に歩き方が変だよと言われた」「歩き方が悪くて腰が痛くなっているの?」
「正しい歩き方って難しいですよね」
「今回は自然とできる【理想的な歩行】についてお話ししていきます。」
歩行は人類にとって最も基本的な移動手段です。二足歩行は現在生息している哺乳類の中でも中でもきわめて特異なもので、健康維持や運動にも重要な役割を果たします。しかし、多くの人が誤った歩行習慣を身につけており、これが運動効率の低下や慢性的な身体的ストレスに繋がる可能性があります。
正しい歩き方のポイントは何か?
正常歩行の前提条件
ヒトの歩容は、身体条件や生活環境、そして振る舞い方によって大きく異なります。さらには認識と運動の発育に伴って発達するさまざまな基礎能力が異なることにより、歩容を画一的に確定することはほとんど不可能です。
しかし多くの研究により、調和のとれたスムーズな流れの歩容や動作は、いつも同じ前提条件と基礎能力が必要であることが証明されています。それは身体にとって有意義で、運動生理学的に無理なく、かつエネルギー消費の少ない動作である必要があります。
理想の歩行
【歩行のバイオメカニクス】
歩行は、以下のような複数の運動要素が複雑に絡み合った動作です。
支持相(支えている側の脚)
- 荷重受容: 腓腹筋、ヒラメ筋、足底筋群、内側側副靭帯、足関節、膝関節、股関節
- 推進: 大殿筋、ハムストリングス、腓腹筋、足関節、膝関節、股関節、足底筋膜
- 制動: 大腿四頭筋、内側側副靭帯、膝関節、足関節
遊脚相(振り上げている側の脚)
- スイング: 大臀筋、ハムストリングス、腸腰筋、腹斜筋、股関節、膝関節、足首関節
- 回旋: 腸腰筋、腹斜筋、股関節
それぞれのフェーズにおける筋力、関節の動き、靭帯の役割を理解することで、より効果的な歩行フォームを意識することができます。
【正しい歩行の技術的ポイント】
姿勢
- 頭頂から足底まで一直線となるように意識する。目線は前方約5m先を見る。
- 肩甲骨を寄せ、胸を張り、肩の力を抜く。
- 腹筋を軽く引き締め、腰を反らせない。
- 耳、肩、股関節、膝関節、くるぶしが一直線になるように意識する。
- 背筋を伸ばすイメージは、背骨を天井から引っ張られているような感覚。
歩幅
- 身長比45~50%程度を目安にする。歩幅を大きくすることで足部の機能を使いやすくなります。
- 自分に合った歩幅で、無理せず歩く。
骨盤
- 骨盤を前傾させ、背筋を伸ばす。骨盤が前傾することで、自然と腰椎が正しい位置に保たれる。
- 骨盤が後ろに倒れないように、お尻を軽く締めて歩く。お尻を締めることで、腹筋群が働き、腰痛予防にも効果的。
足
- かかとから着地し、親指で地面を蹴るように歩く。かかとから着地することで、衝撃を吸収し、膝への負担を軽減する。
- 足裏全体で地面を捉えるように意識する。足裏全体で地面を捉えることで、安定した歩行が可能になる。
- 足の指は軽く開いて、地面をしっかりと捉える。足の指が開くと、足裏の筋肉が鍛えられ、アーチの形成にも役立つ。
腕
- 自然に前後に振り、歩幅に合わせてリズミカルに動かす。
- 肘を90度程度に曲げ、手のひらを軽く握る。
歩行動作の改善
【歩行改善】
- 歩行フォームを改善する。
- 姿勢: 頭の上に手を挙げて背伸びをする。
- 歩幅: 歩幅を意識的に広く調整する。
- 足の着地: かかとからの着地を意識する。
- 腕の動き: 腕を前後に大きく振るように意識する。
【効果】
- 正しい姿勢で歩くことで、腰痛や肩こりの予防・改善に効果が期待できる。
- 歩幅を広げることで、運動効果を高め、筋力アップやカロリー消費量を増やすことができる。
- 腕をしっかり振ることで、体全体を動かし、筋力アップや血行促進効果が期待できる。
まとめ
正しい歩き方を意識することで、健康増進やダイエット、筋力アップなど、様々な効果が期待できます。また、姿勢が良くなることで、見た目の印象も変化します。今日から、正しい歩き方を意識して、健康的な生活を送りましょう。
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