接骨院で診る患者さんの痛みはどのようなものがあるだろう?
- 捻挫や骨折などの外傷による痛み
- 使いすぎ、オーバーユースによる炎症性の痛み
- 姿勢の問題による痛み
- 筋肉の緊張による血流障害などの痛み
- スポーツによる筋肉痛やスポーツ障害
- 疲労の蓄積、老化や筋力の低下、狭窄による神経の障害による痛み
これらの痛みの原因は本当なのか?
さらに考えるとこれらが起こる原因はなんでなのだろう?
タカスポでは痛みを足から診ていくことで新たな原因や根本を治す治療を行っています。【足から診る痛み・障害】で皆さんの痛みについてお話しさせていただきます。
身体の土台である足部には、その特性として可動性と固定性が要求されます。
時に柔軟に時に強固にその形態を変え、無意識のうちに状況に応じて 足部の形態を変化させて直立二足歩行を実現しています。
例えば、岩場などの不整地で立位姿勢を保持するとき、 地面との接触点を増やすために足部形状を変化させ、姿勢をコントロールしています。
このような巧みな足部の形態変化が問題を複雑にしています。
- 自分は扁平足だ
- 外反母趾がある
- 足の裏にタコやまめがある
- 靴の踵が一方だけ異常に減っている
- 膝が内側に向いている
- 膝の高さが違う、肩の高さが違う
などの異常を抱えている方は、足部の異常が痛みの原因になっているかもしれません。
足から診る外反母趾
外反母趾は、足の親趾が内側に向いて変形する疾患です。
病態や原因や治療法についてはこちらを参考にしてください
足から診る外反母趾の原因
オーバープロネーションが外反母趾を引き起こす
オーバープロネーションとは、足関節が歩行時に過度に内側に倒れ込む状態を指します。この状態が持続すると、足底内側縦アーチと足底外側横アーチの低下を招き、足全体の機能に悪影響を及ぼします。
【足底内側縦アーチの低下による母趾への過剰な圧力】
オーバープロネーションによって足底内側縦アーチが低下すると、足指全体への負担が大きくなります。特に、母趾は足指の中でも最も可動域が大きく、衝撃吸収能力も高いため、過剰な圧力を受けやすくなります。この過剰な圧力は、母趾中足骨頭の突出(母趾中足骨頭突出)を招き、外反母趾の進行を促進します。
【足底筋膜の緊張と母趾内転筋の過剰な働き】
オーバープロネーションによって足底内側縦アーチが低下すると、足底筋膜が緊張し、母趾内転筋が過剰に働きやすくなります。母趾内転筋は、母趾を内側に引き寄せる筋肉であり、外反母趾の進行を悪化させる要因となります。
【足関節周囲の靭帯の緩み】
オーバープロネーションが習慣化すると、足関節周囲の靭帯が緩み、足関節が過度に内側へ倒れ込むようになります。この状態が持続すると、母趾中足骨頭の突出が悪化し、外反母趾の変形が進行します。
足から診る外反母趾のメカニズム
第1期
オーバープロネーションによって母趾が強く地面に固定された状態で捻転力がかかることで関節が亜脱臼を起こし関節の不安定性が発生します。
第2〜3期
筋肉の作用で背屈・内がえしによる亜脱臼と中足骨の内側、基節骨の外側移動が促進されます。
第4期
さらに体重がかかり過ぎると第1趾列の捻転力と母趾内転筋の作用で関節の脱臼を引き起こします。
足から診る外反母趾の症例
まとめ
外反母趾は遺伝的な要因、靴やハイヒールなど履き物げ原因となるだけでなく、足部のアライメント異常や歩行の問題が原因となることも多く、早めの治療で変形を抑制することも可能です。
当院ではインソール療法を積極的に行っています。ぜひご相談ください。